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実家に行く

2008年12月04日
あの頃のことはいろんなことが急すぎてあまり覚えていない。
一人で家に入れなくなっていたのは確かだ。
会社にもほとんどいっていなかった。

GWがおわり、しばらくは会社に行っていたけれど、
毎日のメールや二人で決めたルールに疲れてしまっていた。

収まる事のない動機。
震えが止まらない仕事中。
いろんなことがやりにくくなっていった。
ただ、会社にいると、そんなに彼のことを考えなくてよかった。

ただ、毎朝家を出るのが怖かった。
今日こそ何かあるんじゃないかと思って。
出張だとか、障害が起きて帰れないとか。
悪い方にばかり考えていた。

ある土曜日、彼は病院に行くといって、私は一人でいる練習だと言い聞かせ家を出て行った。
いつもなら一時間ほどで帰ってくるはずなのに、一時間過ぎても帰ってこない。
嫌な予感がした。

家に帰ってきた彼は私に「親父に電話した」といった。
彼は私が母を恐れるくらい、父親を恐れていた。
不器用な彼だった。
彼のお父さんはかなり怒っていて、北海道に戻って来いと怒鳴ったらしい。
私は家に残るといった。
「ここはさきの家じゃないから、さきは仙台に帰って。」と言われた。
「私のこともう好きじゃないの?」
「正直わからない」
「さき、お母さんとお父さんに電話して」
「いや。わたしは出て行かない」
「もう、こんな二人じゃだめだよ。さきが、この家に来たとき、俺なんていった?
二人で腐っていくのはやめようなっていったよね。これじゃ、だめだよ。」
それから、いろいろあって大泣きしながら母に電話した。
「お母さん、あたし病気なの。」
「どこか悪いの?」
「心が壊れたの。どうしたらいいかわからないの」
そういって、彼に電話をかわってもらった。
「仙台まで送り届けますので。すみませんでした」
そういって、彼は横浜から仙台まで私の車で送ってくれた。
道中、いろんな話をした。
2人とも泣きながら。
「さき、絶対に迎えにいくからね。」
私はその言葉を信じた。
信じるものがなければ生きる意味なんてなかったから。
実家に6時間後に着いたとき、母が玄関で待っていた。
初めて抱きしめてくれた。
よく戻ってきたと。
痩せこけた私を力いっぱい。
涙がこぼれた。
今日は、彼と眠れる最後の日だと思った。
でも、彼の父は私の実家に逐一連絡しては早く北海道に戻すように行っていたらしい。
少し休んで、そのまま仙台空港にいった。
朝一番の便で彼は北海道へと旅立った。
「絶対に迎えにくるから。ごめんねさき。愛してる。」と言い残して。
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